東京大学社会情報研究所 文化研究プログラム 第2回ワークショップ
ISICS Cultural Studies Program 2001 Work Shop 2
2001年6月11日(月)
著者との対話 ASSEMBLED IN JAPAN: Electrical Goods and the Making of the Japanese Consumer
社会情報研究所文化研究プログラムでは、去る5月14日に開きました第1回ワークショップに続き、2回目のワークショップを下記のように6月11日(月)午後5時30分より開催させていただきます。ご多忙とは存じますが、ふるってご参加ください。
日 時 | 2001年6月11日(月)17:30-20:00 |
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場 所 | 東京大学社会情報研究所 6F会議室 |
報告者 | Simon Partner氏(Duke University) |
テーマ | 著者との対話: Assembled in Japan: Electrical Goods and Making of the Japanese Consumer(University of California Press, 1999) |
概要
この本は、戦後日本においてテレビなどの家電テクノロジーが、どのような米国の戦略的なコンテクストのなかで育成され、またそうしたコンテクストのなかで日本の家電産業が消費者のなかにどのようにして「明るい生活」への欲望を創出していったのか、そうした欲望創出の社会技術を日本の企業家たちはどのようにしてアメリカの家電文化のなかに発見していったのか、さらにはそうしたなかでいかなるジェンダー上の役割分割がなされていったのか、などなどの点について、詳細なデータをもとに歴史的に明らかにした労作です。日本のテレビ史研究がきわめて未発達の状態にある現在、パートナー氏の優れた研究は、松下、東芝をはじめとする家電メーカーの資料に密着しながら、そうした企業の戦略と大衆的欲望の醸成過程を結びつけ、これまでのテレビやラジオなどのメディア史研究を発展させる重要な示唆を与えてくれます。テレビやラジオからコンピュータまでのエレクトリック/エレクトロニック・メディアと社会の関係に関Sのある方には、必ずや有益な機会となるはずです。参考までに、目次の各章を掲げておきます。
1 Electrifying Japan: Techno-Nationalism and the Rise of the Mass Society
2 Reenvisioning Japan
3 The Vision of America: Bringing Television to Japan
4 The Technologies of Desire
5 Creating the "Bright Life"
6 Nimble Fingers: The Story of the Transistor Radio
使用言語
ご本人には、可能な限り日本語で話していただき、言い足りない部分は英語にしていただくという、要するにちゃんぽんでやる方向でお願いしています。
主 催
東京大学社会情報研究所 文化研究プログラム